Dawadmi

というサウジアラビアの地方都市に新しく店舗がオープンしたので、訪問してまいりました。見渡す限り砂漠の景色をまっすぐ突っ切ること3時間、リヤドから300kmほど内陸に位置するその都市は、想像以上に田舎でした。街を通る一本の主要道路沿いに昔ながらの商店が立ち並び、今回店舗がオープンしたショッピングモールが唯一のいわゆる複合商業施設、ということのようです。その周りを取り囲む家々に住む推定人口数万人の人たちにとってのそのモールは、リヤドに住む人のそれとは全く違う意味合いを持つのでしょう。昼間だったこともありモールの中は閑散としていて、出稼ぎの外国人店員の他は女性客の姿がまばらに見られるくらいでした。顔まで隠したアバヤの奥の表情を伺い知ることは難しいですが、周りの風景に場違いなほど近代的なモールの中で、彼らは束の間の別世界のような西洋文化に触れて何を思うのだろう、と考えずにはいられませんでした。そしてそんな彼らにとって、私が提供している商品とサービスは、どのように受け止められているのだろう、と。