これは君の仕事なのか問題

これは俺の仕事じゃない。そんなことを部下に言われました。要はjob descriptionに書いていないことをしたくはないんだ、という表明です。これは程度問題なのですが、基本的には日本人は許容範囲、つまりは業務外のこともある程度進んでやる度合が高いと思います。欧米人相手ではけっこう杓子定規な経験をしたことが多いです。アラブ社会で働いて3年半が経とうとしていますが、アラブ人も、けっこう空気読む能力はあると思うんですが、意外にもこの部分はフレキシビリティが無い傾向があるな、と思っていたのが今日の経験により一層その確信を深めることにあいなりました。

ではやりたがっていない相手にどうやってやらせるか、ということになるわけですが、基本的には仕事の契約内容に入っていないものを頼むことになるので、その辺の赤の他人にお願いするくらいの気持ちで丁寧に依頼する、ということがまず一つ。よっぽど込み入ったことをお願いしない限りは意外にもあっさりとOKが出ることも多いです。一方でそれでもやってもらえない場合・もしくは一回限りの話ではないので毎回毎回そんなに丁寧にお願いしてられるか、という場合・そしてかなり込み入って時間のかかることを依頼する必要がある場合は、job descriptionのamend, つまりは契約内容の変更をしていく必要があります。よってお金での対価を追加で支払う、ということになります。

まあ今回の部下の場合はもうすぐ退職する人だったので特に何のアクションも起こす気はないのですが、後任の契約にはもう少し慎重になる必要があるな、ということを学んだので備忘録として。