HC7 ブログ

サウジアラビア在住。いろいろあることを、つれづれと書きます。

仕事と労働と娯楽

仕事がつらい、しんどい、大変というのは当たり前のことのように言われているが、何故そんなつらくてくるしくて大変なことをして対価を得ないと生活できないように世の中は形作られているのだろう、とふと疑問に思った。世の中すべての人が自分が心からしたいこと、やっていて楽しいと思うことだけをやって、それで世界が回るようにはならないものだろうか。仕事と労働と娯楽の境界線はどこにあるのだ?私はなぜ、伝票の整理は苦手で、42キロを延々と走り続けるのは好きで、厳しいマーケットの状況の中で客先とあーでもないこーでもないと打開策を議論するのは苦にならないのだ?

 

アラビア語

毎日15分ずつアラビア語を勉強しています。体調悪かったり仕事でせっぱ詰ったりしているとできないときもありますが。まだアルファベットとその発音をこつこつと勉強している最中です。私が今まで学んだ言語と大きく違うのは、短母音が基本的に表記されない、ということ。要はSa / Si / Su 、これらすべて同じ表記になるということです。一方で長母音は記載したり。それでしっかりと発音できるようになるためには、単語の綴り、それに対応する読みそのものを暗記するしかないのでは?同じ表記で違う意味のものがたくさんあるのでは?と疑問が尽きません。発音も英語では存在しないものがいくつもあり、なかなか楽しませてくれます。いろいろなところに書いたことですが、ある国・文化圏の人の考えていることを理解する一番の近道は、その人々が使用している言語を学ぶことである、と考えています。彼らがアラビア語で思っていることを英語で表現してもらい、理解するのではなく、アラビア語から直接理解する。きっとそこにはアラビア語が持つ間、だったり、空気感も含めたニュアンスが、十全に載せられているはずなので。

健康であること

先週は火曜から木曜までドバイ出張だったのですが、月曜にリヤドで商談したお客さんが密室の会議室でタバコを吸う人で、それだけのせいではないと思うのですが、その日の晩には喉に違和感があり、案の定翌日の出張初日からがっつり喉風邪引く始末でした。最終日にようやく熱がひいたと思ったら次は何故か舌が痛くなり、唾を飲み込んでも痛い状況で、これもおそらく先月末の歯医者での治療の問題なのですが、舌に傷ができるだけで人間はこれほど残念な気持ちになるものなのだ、というくらい週末は文字通りふさぎこんでおりました。妻には迷惑をかけました。。

そしてつくづく思います。健康であることは素晴らしいことであり、体は資本であり、その健康を保ったりあまつさえ向上させようとするととんでもない努力とそれを継続する意思、そしてお金が必要になります。一方でそれを損なうのは一瞬であり、ぼーっと立ち止まっているとそれこそどんどん目減りしていくものなのです。よってその尊さを日々意識して体の機能を向上させていく人と、それを当たり前だと感じて日々使い潰していってしまう人との間には、ある一定期間の後に大きな違いが出てくるのでしょう。

というわけで、気を取り直して自分の資本を自分で責任を持って育てていこうと思います。

中近東での店舗販売の質を向上していくために

 ブランド、というものを扱う仕事について11年目になる。会社としてはBranding/Disctirubitonというものを主業務としているのだが、3年半前から中近東に駐在し、より小売り(Retail)に近い目線でブランドをどのように育てるか、ということを日々考えている。小売り、というものは、店舗にてお客さんに商品を売る仕事である。その場合は、当然ながら店舗にいる販売員がお客さんにそのブランドに関して伝え、商品にどういった魅力があるのかを説明し、購買してもらうということになる。なので、販売員は言うなればそのブランドの”顔”ということになる。よって、その販売員がどれほどブランドのことを熟知しているか、ブランドの良さを熱意を持って伝えることができるか、というのは、販売戦略にとって非常に重要なポイントになる。そのような能力を伸ばすための体系立ったカリキュラムが必要なのである。基本的な情報を伝えるのはもちろん、ブランドに対するロイヤリティ(Loyalty)を高め、さらに販売活動に対するモチベーションを高く保ってもらうために。

 まず、ブランドに関する基本的な情報の取得、という点ではやることは比較的単純で、そのブランドのhomepageだったり、主要な情報をまとめた冊子なりを使って理解できるまで説明をする、ということになる。できれば店舗で、実際に商品を見ながら行うのが良い。

 そして2つ目のブランドに対するロイヤリティの醸成、というもの。ものすごく簡単に言えば”ブランドを好きになってもらう”ということだ。これは当然ながら一つ目のブランドに関する知識にもかかわってくるが、もっとその販売員自身の実感として”ブランドの良さ・空気感”が理解できている必要がある。ファッションブランド商売、というものは、スーパーで野菜を売ったり、家電量販店でテレビを売ったりするものとは根本的に違う部分がある。「言葉で明確に他との違いを説明できない、”オシャレ・カッコいい・カワイイ・ステキ”を売る」という点である。野菜であれば何グラムいくら、テレビであればどういういった機能がついているのでいくら、という明確な差別化要因が無い部分がそれである。そのブランド独自のステータス・歴史・雰囲気も全部含めていくら、というものなのだ。よって我々は有名モデルに商品を持ってもらい広告をし、そのブランドの歴史説明する雑誌広告を打ち、我々の商品を持っているセレブリティがいれば、その写真を我々のSNSにアップするのだ。よって我々がお金をかけているこのPRの部分を販売員に対してもしっかりと伝えていく、ということがこのプロセスでは必要になる。

 そして最後が販売活動に対するモチベーションという部分だ。これも当然ながらその前の2つの項目とも深く関わる部分であり、最も直接的に売り上げに関わるポイントと言っても過言ではないと思う。中近東の小売りの傾向として、このモチベーションが他地域と比べって圧倒的に低い、ということが挙げられる。この点には明確な理由がある。例えば日本のある程度ラグジュアリーなファッションブランドの販売員は正社員の日本人であり、その日本で長く勤めていこうとしている人であることが大半である。一方で中近東の場合は大部分が出稼ぎの外国人になる。永住することを初めから考えておらず、祖国の事情で中東で販売員として働いている人が非常に多い。あくまでも一時的な職、という意識が強いので店舗での販売活動に対するモチベーションが沸きにくい、という傾向があると考えている。そいういった販売員をモチベートする最も効果的な施策は、身もふたもないが”販売活動に対する成果をお金で還元する”ということである。要は売上に対するインセンティブ・プログラムを導入するのだ。その導入の仕方に関しても店舗毎に目標金額を設定するか、販売員個人に設定するか、等いろいろな方法があり、それも百貨店内のshop in shopなのか、直営店なのか、ということも加味しながらさじ加減を変えていく必要がある。これは非常に効果が高い。もちろんしっかりと日々の販売活動をしっかりとレビュー、良くできている部分はしっかりと評価し、できていないことをしっかりと指摘していくことが大前提であることは言うまでもない。

 長々と書いてきたが、これらのことをしっかりと組織だって運営できている会社は非常に少ない。そのことは一消費者として店に入って接客を受けていると、常々実感することである。それだけにいろいろとやりようがあり、これから伸ばしていくことが可能なマーケットでもあり、試行錯誤を繰り返していこうと思っている。

ワークアウト

3日に一度ジムでワークアウトを行っております。

アームカールとショルダープレスの複合 ダンベル12kg 10回 3セット 

チェストプレス マシン60kg 12回 3セット

ラットプルダウン マシン40kg 12回 3セット

上腕三頭筋(このエクササイズの名前わからないですが) マシン 7.5kg 12回 3セット

以上のセット

そして、自宅では毎日腹筋ローラーで膝つき10回

あとは程よく有酸素運動ができれば、という感じです。

 

すでに数か月継続しているため、”やらないと気持ち悪い”と感じるくらいには習慣化しており、今後も継続していこうと思います。

キモはしっかりと筋肉を追い込むこと、つまりインターバルと、正しい姿勢の管理です。マシンはやはりダンベルよりも軌道の制御が楽で追い込み易いです。

 

後、ワークアウトとは別にストレッチの時間を増やしていこうと思います。

 

コンパウンド内にジムがあり、思い立ったら5分で行けるのが素晴らしいです。以前東京で働いていたときに、月に15,000円払って通勤沿線にある表参道のゴールドジムに入会、月に2、3回くらいしか行かず、数年で退会したのを思い出しました。ゴールドジムに寄付状態。株買えばよかった。

 

 

サウジアラビアのタクシー事情とUBER

サウジアラビアのジェッダへ出張し、初めてUBER を使いました。アプリを開いて近くのUBERドライバーを見つけてコンタクトするのみ。ドライバーの評価も車種も番号も分かり、さらには領収書もあとからメールで送付されるのですごく便利でした。しかも料金はタクシーと交渉するのに比べて半額くらいのイメージ。ドライバーも英語OKで、コミュニケーションも問題なし。これはタクシー使わなくなるよな、、という感想でした。

ちなみにサウジアラビアのタクシー事情に関してですが、基本的に、特にジェッダではメーターがありません。よってすべて運転手との交渉で、一応規定の料金表はあるもののそれよりも2倍・3倍になることはざら、さらに英語話せない人の割合は70%くらい。悪い運転手にあたると目的地に着いてから合意した金額よりも高い値段を請求してきたり。そして車もどんな運転をしたらこうなるの?というくらいボコボコで、シートベルトも基本的についていません。

UBERを使用した場合には上記の問題点がほぼ全て解決してしまうのです。この国でこのサービスがBanされていないのが不思議で仕方ありません。

 

2か月以上前ですが、このようなニュースもありました。

UBER raises $3.5 bln from Saudi Arabia's sovereign wealth fund

http://www.arabnews.com/node/933241/economy

サウジ企業の投資も受け、今後のさらなる普及が見込まれそうです。

現在クレジットカードが使えないのが唯一の難点です。そして可能であれば自分の電話番号を運転手に教えずにやりとりできれば、(これはUBERの他地域でで実装されていたか不明ですが)さらに利便性が向上すると思います。

 

 

サウジアラビアのホテル事情

久々に泊まりのジェッダ出張で、普段使っていたred sea palaceではなく、同僚のヨルダン人がオススメしていた新しいホテル、Ascott Tahliaに宿泊しました。結論から言うと、お値段は40%アップで一泊200ドル程度になりますが、部屋の広さは二倍、清潔、新しい、朝食が美味しい、ということで非常に満足できるクオリティでした。Meridien Jeddahというメジャーな五つ星ホテルがあり、こちらは270ドルくらいするのですが、個人的にはこちらの方が総合点でbetterだと思います。客先にも担当ブランドの店舗にも近いので、今後はこちらがメインになりそうです。

ちなみに一般的なサウジアラビアのホテル事情としては、質の割には割高、特にビジネスマンが使用するような清潔安全朝食がマトモ、ビジネス街へのアクセスが良くて値段150-300ドル(ゴージャス感は必要無し)、というレベルのホテルの選択肢が非常に限られていると思います。UAE、特にドバイのホテルレートは軒並み下落傾向のようですが、サウジアラビアは強気の価格設定のままです。今後サウダイゼーション(簡単に申し上げるとサウジ人雇用の促進政策)の活発化、出張者用の商用ビザの値上が進むと、流石に値段が下がってくるのでしょうが。
さてリヤドに着陸しましたのでこの辺で。
 
追記 - たまたまこんな記事を発見しました。

saudigazette.com.sa

サウジアラビアの旅行需要は夏季に集中するため、他の時期も一定のホテルのサービス・施設レベルを維持するためにサウジアラビアのホテルは割高になる、って、ほんまかいな、、、という気がしますが。このむっちゃ厚い夏季にサウジ国内の旅行意欲が増すものなのでしょうか?避暑地として有名なTaifも3年前くらいに一度行ったけど、暑かったけれど。。。分からないことが多いです。